将棋名人戦 第1局1日目ダイジェスト

羽生、19分考えて封じ手(午後6時30分) 対局の生中継はこちら 午後6時30分、挑戦者の羽生二冠が19分考えて76手目を封じ、1日目の対局が終わった. 持ち時間各9時間のうち、残りは名人5時間1分に対し、挑戦者は5時間13分. 今のところ、まだ昨年の第4局の進行を踏襲している. 昨年は羽生だった先手番を森内が、森内だった後手番を羽生が持っている点だけが違う. 対局は11日午前9時に再開され、夜に終局する見通し. (小川雪) ■控室に棋士が続々(午後6時) 夕方になり、控室がにぎわってきた. 三浦弘行八段、上野裕和五段、瀬川晶司四段らが談笑している. まだ昨年の第4局をたどる展開が続いているため、リラックスしたムードが漂っている. 三浦八段は「昨年の将棋は結果は負けたものの、後手もまずまずだった. ただ、後手が勝つまでは大変. どこで新手が出るかが楽しみです」と話した. 午後5時からのテレビ中継が終わった. 封じ手の時刻が近づいている. (村瀬信也) ■永世名人が「集合」(午後5時30分) 今局の対局室の床の間には、3本の掛け軸がかけられている. 「天法道」(天は道に法〈のっと〉る) 「地法天」(地は天に法る) 「人法地」(人は地に法る) 順に木村義雄、大山康晴、中原誠の、十四世~十六世永世名人の手になる貴重な書だ. 老子の言葉という. 1981年の関西将棋会館(大阪市)の新築にあたり、書いてもらった. ふだんは同会館5階の対局室「御上段の間」にかけられている. 「名人400年」を記念して今回初めて、会館の外へ出て、東京までやってきた. 森内、羽生の両対局者と、立会人の谷川浩司九段も永世名人の資格を持つ. この6人は、1935年に名人が実力制となって以来の歴代永世名人だ. 先達の魂に見守られ、次の名人を決める戦いは続く. (小川雪) ■逆の立場で前例たどる(午後4時30分) 森内名人は穴熊に囲ってから、満を持して攻撃を開始した. 66手まで進んだ局面は昨年の第69期名人戦七番勝負第4局と同じだ. ただ、その時に先手だったのは羽生名人(当時). 本局では先後が逆となって、前例をたどっている. 昨年の第4局では次の▲1四歩が封じ手で、終始攻め続けた先手が勝った. 谷川九段は「この局面は相矢倉のポイントの一つとなる局面. 後手の羽生さんに新しい工夫があるのでしょう. 指し手はハイペースで進んでいますが、中終盤のねじりあいが長く続くはずです」と話す. (村瀬信也) ■おやつの時間(午後3時10分) 午後3時を過ぎ、両対局者におやつが出された. 森内名人はショートケーキ、羽生二冠は和菓子を注文した. 控室のモニターには、早速栄養を補給する2人の姿が映し出されている. (村瀬信也) ■初のネット完全生中継(午後2時30分) 今年の名人戦は、7局すべてがインターネットのサイト「ニコニコ動画」内の「ニコニコ生放送(ニコ生)」で中継される. 木村一基八段らによる大盤解説もある. 昨年の棋王戦を皮切りに、王位戦や女流名人位戦なども中継してきたが、名人戦全局を流すのははじめての試みだ. ニコ生を手がけるドワンゴの担当者は「将棋は1局にかかる時間が長く、常に動きがあるわけではない. 解説を聞き、他の人のコメントを見ながらだと、退屈せず楽しめる」と話す. 午前9時に開始したところ、ネット中継があまり見られないとされる平日朝にもかかわらず、午前10時ごろには視聴者が8千人を超えた. 今年1月に中継した米長邦雄永世棋聖とコンピューターとの対局の視聴者は、土曜夜だったこともあり、のべ約38万人. 今回も数十万人が観戦するのではという. 「将棋を知らない若い人にも興味を持ってもらうきっかけになれば」とドワンゴ担当者. 朝日新聞デジタル会員は、将棋のトップページ(https://giftnandcoommai.wordpress.com/shougi/)から見ることができる. (鈴村綾子) ■トークショー(午後2時30分) 会場の椿山荘では午後2時30分から、トークショーと大盤解説会が始まった. 将棋ファンのマンガ家、さかもと未明さんが、谷川浩司九段と藤井猛九段、屋敷伸之九段を迎えて、軽妙なトークを繰り広げた. 話題は、棋士の髪形やファッションから、森内、羽生両対局者の印象、棋士の精神力まで、硬軟取り混ぜて多岐に及び、会場はたびたび笑いに包まれた. 藤井九段は、「前期の順位戦で森内さんと対戦した際、投了するかと思ったら粘られての繰り返しで、最後はこちらがやられてしまった. この世代はまだまだ脂っこい」とのエピソードを披露した. 被災地へのメッセージとして、17年前の阪神淡路大震災を経験した谷川浩司九段は「こんな時こそ、子どもたちへの支援が大切」、屋敷伸之九段は「見る人が元気になれるように自分たちもがんばりたい」などと語った. (小川雪) ■対局再開(午後1時40分) 昼食を終えた両者が対局者に戻ってきた. 午後1時30分になり、谷川九段の合図で対局が再開した. 羽生二冠は引き続き10分以上考えている. (村瀬信也) ◇ 詳しい指し手は有料の名人戦速報サイト(http://www.meijinsen.jp/)で速報しています. ■昼食休憩に(午後0時30分) 51手目、森内名人が▲2五桂と跳ねたところで、午後0時30分から昼食休憩に入った. ここまでの消費時間は、森内名人が1時間32分、羽生二冠は1時間14分. 昼食は対局室を出て、別々の部屋でとる. 森内名人はビーフカレー、羽生二冠はピザ・マルゲリータとグレープフルーツジュースを注文した. (小川雪) ■伝統の盤駒(午前11時00分) 本局で使われている盤と駒は、名人戦でのみ使われる逸品「名人盤」と「名人駒」. ふだんは日本将棋連盟に保管され、名人戦第1局に登場することが多い. カヤの盤は、高さが5寸8分とやや低め. つややかな光沢が美しい赤柾(まさ)の駒は、初代・奥野一香作の盛り上げだ. 書体は「幕末の棋聖」と呼ばれた天野宗歩が好んだと伝えられる「宗歩好み」で、2枚とも玉将の「双玉」という特徴がある. 1949年に、栃木県の愛棋家から朝日新聞社を通じて寄贈された. 以来、60年以上にわたり、歴代の名人と挑戦者の思いを受け止め、数々の名勝負を刻み続けている. (小川雪) ■新人研修も(午前10時00分) 将棋界の春を彩る名人戦. 椿山荘の庭の桜も満開で、華やいだ雰囲気だ. 今春、日本将棋連盟に入ったフレッシュな新人職員2人も研修で名人戦第1局の対局開始の瞬間を体験した. 電子メディア部の荒井泰志さん(23)は「空気が重すぎて息が出来なかった」. 週刊 超電磁砲】PSP『超電磁砲』特集が 経理部の品川惟子(ゆいこ)さん(22)は「将棋の世界ってカッコイイと思った」. 日本将棋連盟専務理事の谷川九段は「この体験を今後に生かして」と訓示していた. (佐藤圭司) ■第1局始まる(午前9時00分) 森内俊之名人(41)に羽生善治二冠(41)が挑戦する第70期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の第1局が10日午前9時、東京都文京区の椿山荘(ちんざんそう)で始まった. 持ち時間は各9時間. 立会人は谷川浩司九段. 谷川九段が「第1局ですので振り駒を行います. 徳川家十八代宗家徳川恒孝様にお願いします」と依頼し、徳川氏が振り駒を行い、歩が3枚出て先手が森内名人と決まった. 森内名人の第1手は▲7六歩. シャープ頑張れ☆ ~苦境の今だから応援~ 羽生二冠の応手は△8四歩. 森内名人が▲6八銀と指し、矢倉模様の出だしとなっている. (佐藤圭司).

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